矯正歯科Q&A

矯正治療中、スポーツは続けられますか?

最近では、矯正歯科治療をしながら活躍しているアスリートをみかけるようになりました。
このように、一般的なスポーツで矯正治療が支障になることはほとんどありません。しかし、柔道やラグビーのようにボディーコンタクトのある激しいスポーツでは、矯正装置で口の中を傷つけたり、衝撃で矯正装置が外れたりしやすいため注意が必要です。
スポーツの際、装置が気になる場合、マウスピースや透明のプラスティックカバーをする方法もありますので矯正医にご相談ください。

矯正装置を付けるとむし歯になりやすいのでは?

矯正治療中は、装置の周りに歯垢がたまりやすくなる上に、ブラッシングが行いにくいので注意が必要です。
当院では、治療前にカリエスリスク検査(虫歯のなりやすさの検査)を行い、唾液量や質、2つの虫歯菌の量を調べ一人ひとりに合った積極的なむし歯予防処置を提案します。
治療開始前、治療中はブラッシングや食生活の指導、フッ素塗布を行います。また、毎回の処置の際に、歯のプロフェッショナルクリーニングを行い、ご自身では落としきれない汚れを除去し、矯正治療中も快適にお過ごし頂けます。
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矯正治療後の歯並びが元に戻ってしまうことはありますか?

矯正装置が外れ、歯並びがキレイに整ったら、矯正治療は終わりというわけではありません。
むしろ、これからがキレイな歯並びを安定させるための大切な時期なのです。この時期を“保定”と言います。
人の体は成長発育や加齢などで変化し続けます。これは、口の中でも同様で、歯は動かしたところにそのまま留まっているということは少なく、元の場所に戻ろうとしたり、新たな場所に移動しようとする力が常に働いています。
全く元の歯並びに戻ることはありませんが、せっかく治した歯並びが戻ってしまうのは残念なこと。そこで必要となるのがリテーナーという歯を動かないようにするための装置です。
矯正装置を外して6か月は、引っ張られていた歯がフリーとなり、戻りやすい時期です。この時期はしっかりとリテーナーを使用して頂くことになります。
リテーナーの使用期間は長ければ長いほど良いといわれています。当院では基本的には1年間は歯磨きと食事以外、一日中使用して頂くようにお願いしています。
その後は夜間のみとなります。基本的には全体で2年間の使用をお願いしていますが、治療後、何年経っても夜のおやすみのときはリテーナーをつける、というように歯のパジャマとして使用することでよりキレイな歯並びを生涯維持することが出来ます。

目立たない矯正装置はないのでしょうか?

ひとむかし前は、ニッコリ笑うと金具がギッシリ、怖いイメージの強かった矯正装置ですが、現在の矯正歯科治療で使用される装置は、材料の進歩によりシンプルで目立ちにくく、歯にも優しく効率的に動かせるようにとなりました。
この装置の総称をマルチブラケット装置と言いますが、当院では何種類か患者様のご要望に合うものをご用意しています。
特に目立ちにくいタイプのものはリンガルブラケットと言い、歯の裏側に装着します。また、表側に装着する装置としてセラミックブラケットという装置もあります。この装置は歯の色に近く、透明度が高いので殆ど目立ちません。
また、白い針金もありますので併用することでかなり目立ちづらくなります。その他、マウスピースタイプの矯正装置も目立ちにくいでしょう。
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矯正治療中に、結婚や妊娠、出産をする可能性がありますが、大丈夫でしょうか?

矯正治療が妊娠や出産の時期と重なっても、全く問題ありません。
妊娠・出産期間中は治療をお休みするため、治療期間は延びてしまいますが、それは医学的見地から治療しないのではなく患者さんが忙しくて通院出来ないという理由からです。分娩の際に矯正装置が付いていても問題はなく、出産後、来院が可能になった時点で治療を再開します。
結婚式については、矯正装置を目立たなくさせる白いワイヤーもありますし、一時的に装置を外すなどの対応も出来ますので事前にご相談ください。

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